この記事では、象印「炎舞炊き」NW-FC10の「わが家炊き」の使い方と、121通りの炊き分けを活用するコツを紹介します。
わが家炊きは、最初から121種類の設定を自分で選ぶ機能ではありません。専用メニューで炊いたごはんを食べて「かたさ」と「粘り」の感想を入力すると、次回の炊き方が少しずつ調整される機能です。
基本は炊く→食べる→感想を入力する→もう一度炊くの繰り返しです。操作の流れと間違えやすい点を順番に確認しましょう。


NW-FC10のわが家炊きとは
121通りから好みの食感へ近づける機能
NW-FC10のわが家炊きは、専用メニューで炊いたごはんの感想を本体へ入力し、次回の炊き方を調整する機能です。象印公式では、同じ銘柄でも産地や気候で変わる食感に対応しながら、家庭ごとの好みに近づける機能として案内されています。
利用者が121個の設定番号を選ぶのではなく、かたさと粘りの感想を重ねた結果として121通りの炊き方から調整されます。難しい数値設定を覚える必要はありません。
わが家炊きと炊き分けセレクトの違い
| 比較項目 | わが家炊き | 炊き分けセレクト |
|---|---|---|
| 調整方法 | 炊いたごはんの感想を入力 | 炊飯前にかたさと粘りを選択 |
| 炊き分け数 | 121通り | 15通り |
| 向いている使い方 | 家庭の定番の食感へ少しずつ近づける | 料理やその日の気分に合わせてすぐ変える |
| 選べる米 | 白米・無洗米 | 白米・無洗米 |
いつものごはんを家族好みに育てるなら「わが家炊き」、その日の料理に合わせてすぐ変えるなら「炊き分けセレクト」が分かりやすい使い分けです。
最初に知っておきたい手順早見表
| 順番 | 操作 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 白米または無洗米を準備 | いつもと同じ米・水加減で比較する |
| 2 | 「わが家炊き」を選んで炊飯 | 別メニューでは感想が反映されない |
| 3 | 炊き上がったごはんを食べる | かたさと粘りを別々に判断する |
| 4 | 「わが家炊き感想」から入力 | 画面の質問に近い感想を選ぶ |
| 5 | 次回も「わが家炊き」で炊飯 | 入力した感想が次の炊飯に反映される |
同じ条件で炊いて感想を入力すると、変化を判断しやすくなります。米の銘柄、水量、炊飯量を毎回大きく変えると、調整による違いが分かりにくくなります。

わが家炊きの設定手順
手順1:わが家炊きメニューを選んで炊く
米を洗って水加減を整え、NW-FC10のメニュー画面から「わが家炊き」を選択して炊飯します。わが家炊きを利用できるのは白米と無洗米です。炊きこみ、玄米、おかゆなど別のメニューで炊いたごはんは、わが家炊きの感想入力対象にはなりません。
調整を反映させたいときは、毎回「わが家炊き」メニューを選んで炊くことが必要です。通常の白米メニューを選んだままでは、学習した設定で炊飯されません。
手順2:ごはんのかたさと粘りを確認する
炊き上がったら底からほぐし、実際に食べて感想を決めます。「かたい・やわらかい」と「粘りが強い・弱い」は別の要素です。一口だけで決めにくい場合は、家族でも食べ比べて共通する感想を選びましょう。
感想は理想の食感ではなく、今回炊けたごはんが理想と比べてどうだったかを入力します。たとえば理想よりかたく、粘りが弱いと感じた場合は、そのまま「かたかった」「弱かった」に近い選択肢を選びます。

手順3:わが家炊き感想から入力する
標準ホーム画面の「機能」を押し、「わが家炊き感想」を選びます。続いて「感想入力」へ進み、画面に従ってかたさと粘りの感想を選択します。内容を確認して「決定」を押すと入力完了です。
取扱説明書の例では、今回のごはんが「かたくて粘りが弱い」と感じたときに「かたかった」「弱かった」と入力すると、次回は今回よりやわらかく、粘りを強める方向へ調整されます。
炊飯後の保温中画面や、次回わが家炊きを選んだあとのメニュー確認画面からも感想入力ができます。表示部が消えているときは、画面またはいずれかのキーを押して点灯させてから操作します。
手順4:次回もわが家炊きで炊いて確認する
入力した感想は、次にわが家炊きメニューで炊飯したときに反映されます。一度で好みに合わなければ、炊飯と感想入力を繰り返してください。好みの食感になったあとは、毎回感想を入力する必要はありません。
感想はわが家炊きで1回炊くごとに反映され、炊飯前に何度も入力した場合は最後の入力だけが反映されます。変化を確かめる前に連続入力しないようにしましょう。
設定をやり直したいときは初期化できる
米の銘柄や家族の好みが大きく変わり、最初から調整し直したい場合は初期化できます。「機能」→「わが家炊き感想」→「わが家炊き初期化」と進み、「決定」を押します。ブザーが鳴れば工場出荷時のわが家炊き設定へ戻ります。
入力を間違えただけなら決定前に「戻る」で修正し、積み重ねた設定をすべて消したい場合だけ初期化を使います。

食感別の入力例と失敗を防ぐポイント
ごはんがかたすぎる・やわらかすぎる場合
理想よりかたく感じた場合は「かたかった」に近い感想、やわらかく感じた場合は「やわらかかった」に近い感想を選びます。次回は選んだ感想を補う方向へ調整されます。
水加減を変える前に、まずは同じ水量のまま感想入力による変化を1回確認するのがおすすめです。毎回水量まで変えると、どちらの調整が影響したのか判断しにくくなります。
粘りが強すぎる・弱すぎる場合
口の中でまとまりすぎる、重く感じる場合は粘りが強い可能性があります。反対に、まとまりが弱くパラパラすると感じる場合は粘りが弱い可能性があります。画面に表示される選択肢から、今回の感想に近いものを選びます。
かたさが合っていても粘りだけが気になる場合は、かたさを「ちょうどよい」と判断し、粘り側だけを調整します。2つの感想を分けて考えることが近道です。
料理ごとに食感を変えたい場合
カレーや丼、すしめし、お弁当など、料理によって好ましい食感は変わります。ただし、わが家炊きは家庭の定番の食感へ近づける使い方に向いています。料理ごとに毎回食感を変えたい場合は、炊飯前に15通りから選べる「炊き分けセレクト」や専用メニューのほうが分かりやすい場合があります。
定番はわが家炊き、料理に合わせた一時的な変更は炊き分けセレクトと使い分けると設定が混乱しにくくなります。
調整の限界が表示された場合
食感の調整が限界になると、感想入力時にブザーで知らされます。さらに調整したい場合は、取扱説明書に従って水量を好みで調整します。一度に大きく変えず、目盛りを基準に少量ずつ試してください。
調整限界の通知は故障ではなく、わが家炊きで変更できる範囲の端まで到達した合図です。それでも大きく好みと違う場合は、米の種類や水加減も見直しましょう。
失敗を防ぐ5つのチェック
- 白米または無洗米で使っているか
- 毎回「わが家炊き」メニューを選んでいるか
- 今回の結果を入力し、理想を入力していないか
- 感想入力後に実際に1回炊いて変化を確認したか
- 比較中に米・水量・炊飯量を大きく変えていないか
設定が複雑に感じる人は、炊飯条件をそろえて1回につき1つの感想入力だけを試してください。操作の手間や本体の向き不向きも確認したい場合は、デメリット記事で詳しく解説します。


NW-FC10のわが家炊きに関するFAQ
121通りの設定を自分で直接選べますか?
121個の番号から直接選ぶ方式ではありません。わが家炊きで炊いたごはんのかたさと粘りを評価すると、その感想をもとに次回の炊き方が調整されます。炊飯前に食感を直接選びたい場合は、15通りの炊き分けセレクトを使います。
1回の感想入力だけで好みの味になりますか?
一度で好みに合う場合もありますが、必ず一度で完成するとは限りません。米や水、好みで結果が変わるため、同じ条件で炊飯と感想入力を繰り返します。好みに合ったら、その後は感想を入力せず同じわが家炊き設定を使えます。
玄米や炊きこみごはんでも使えますか?
わが家炊きメニューを選べるのは白米と無洗米です。玄米、炊きこみ、おかゆなどは、それぞれに用意されたメニューを使用します。別メニューで炊いたあとの保温中画面からは、わが家炊きの感想入力はできません。
米の銘柄を変えたら初期化が必要ですか?
銘柄を変えるたびに必ず初期化するという公式指定はありません。まず現在の設定で炊き、食感が好みと違えば感想を入力して調整できます。好みや炊き上がりが大きく変わり、最初から調整し直したい場合に初期化を検討してください。
まとめ:感想を1回ずつ反映して好みへ近づける
NW-FC10のわが家炊きは、白米または無洗米を専用メニューで炊き、かたさと粘りの感想を入力する機能です。入力内容は次のわが家炊きに反映され、炊飯と評価を繰り返すことで家庭好みの食感へ近づけます。
設定のコツは、米・水量・炊飯量の条件をできるだけそろえ、1回炊くごとに感想を1回入力することです。料理ごとにすぐ食感を変えたいときは、炊き分けセレクトと使い分けましょう。

※実際の操作では、お手元の取扱説明書と本体画面もご確認ください。

